2007-10

真贋

食品の偽装事件が次々と告発されていますね。

豚肉をまぜた「牛肉のミンチ」を製造・販売していた会社の社長も逮捕されました。

このニュースを聞いて、少しだけひっかかることがあります。

なぜなら、僕もスーパーにときどき行きますが、そこで売っているものの名前は嘘の場合も多いからです。

最近知ったのですが、「シメジ」としてスーパーに並んでいるものは、ほぼ100%「シメジ」ではないそうです。たとえば、「ブナシメジ」と表記されているものの本当の正体は「シロタモギタケ」、「シメジ」と表記されているものの本当の正体は「ヒラタケ」です。

本物の「ホンシメジ」はマツタケと同じで人口栽培が不可能なので、基本的には市場に出回っておらず、もし見つけたとしても大変高価なものです。

僕はおそらく今まで「ホンシメジ」を一度も食べたことがないでしょう。

「香り松茸、味しめじ」と言いますが、本物のしめじを食べたことがないのだから、話になりません。

こういった「しめじ」のような例はスーパーに行けば、いくらでもあるのですが、これらは犯罪にならないのでしょうか?

大衆的なお寿司屋さんで出すアナゴはウミヘビの場合もあると聞きました。

たぶん、僕も食べちゃっているでしょう、ウミヘビ・・・。

この際、全部本物の名前で売ってほしいですね。

そしたら、「ウミヘビ、タレで握って!」なんて・・・いわないか。

また、マンガ「美味しんぼ」で知ったのですが、スーパーで売っているワラビ餅もワラビのワの字も入っていないそうです。

入っているのは片栗粉です。

しかし、その片栗粉に本来使われるべき片栗の根も入っていません。

入っているのはジャガイモのデンプンです。

つまり、二重に偽装しているのです。

こうして考えていくと、犯罪とそうでないものとの線引きは難しい気がします。

そういえば、建築の素材も同じかもしれませんね。

ちょっと、調べてみたいと思います。

flat house サカノ

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月27日 | 投稿者:isakano

形式と様式

ある幼稚園で「秋祭り」の催しがありました。

そのなかにお茶席が設けられていたそうです。

このことは近所のお茶屋さんからのDMで知ったのですが、幼稚園にお茶席とはなかなか面白い企画だと思いました。

赤い毛氈の上で、幼稚園児が父母と並んで神妙に正座をしている風景。

両手で持った茶碗を眉をひそめながら口元に運んでいる風景。

そんなイメージが頭に浮かびます。

イメージの奥には、茶の湯の詫び、寂び、はありませんが、幼児たちのこだわりのない自然な動作、気取りのないくつろいだこころが感じられます。

もしかしたら、茶道という学問は、こういった幼児たちの「自然な動作」、「くつろいだこころ」をもう一度習得するための学問なのかもしれないなあ、と勝手に思いました。

茶道が面白いのは、その学問が主に茶葉の種類、香り、風味等を知識として勉強するのではなく、お茶を点てる側と点てられる側の動作の仕方、形式を勉強することに重きをおいていることです。形式としての動作がまずあって、その結果としてこころを習得していくわけですね。

それでは話は変わって、建築はどうでしょう。

建築学発祥の地、古代ギリシャでの建築学はまず神殿の様式でした。

例えば、柱の様式は大きく分けると三つあり、それは、ドリス式(ドーリック・オーダー)、イオニア式(アイオニック・オーダー)、コリント式(コリンシアン・オーダー)です。

そして、日本の建築学も神社の様式として始まったと思います。

例えば、神社の様式を大きく分ければ、六つあり、それは、神明造、大社造、住吉造、春日造、八幡造、流れ造です。

特に伊勢の神宮の本殿は唯一神明造といって別格とされています。

うーん、僕はまだまだ様式のその奥にある大事なことに気が付いていないように思います。

もっと、勉強ですね。

flathouse サカノ

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月24日 | 投稿者:isakano

インド式計算術

インド式計算術の本を読みました。

おかげで、12×14など、1○×1○の掛け算は暗算ができるようになりました。

もちろん、からくりがあります。

例えば、先述の12×14=は・・・

(12+4)×10+(2×4)=168と計算できます。

同じように、

13×16=(13+6)×10+(3×6)=208となります。

簡単でしょ。

ふふふふふ、ちょっとだけ優越感。

flathouse サカノ

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月19日 | 投稿者:isakano

環境

自分は建築家として、これ以上環境を悪くしたくない、むしろ良くしていきたいと考えています。

多分、みんながそう考えていると思います。

しかし、いろいろな事情があり、だれもが環境破壊に参加していることから逃れられないはずです。

環境サミットのために首脳たちは世界各国から飛行機で移動します。

その飛行機での移動がすでに環境破壊となります。

世界でトイレットぺーパーを使用する人の数は世界全人口の割合で考えるとごくわずかだそうです。

世界の全て人がトイレットペーパーを使用したら、地球上の樹はあっという間になくなってしまうそうです。

だからといって、いままでトイレットペーパーを使用していなかった人々に対して、使っていけないとはいえません。

だから環境問題は難しいのです。

以上のことは大学時代の恩師、建築史家、村松貞次郎先生に教えていただきました。

地球温暖化問題に取り組んできた米副大統領ゴア氏がノーベル平和賞に選ばれたことを知ったとき、真っ先にこの村松先生のお話を思い出しました。

環境問題解決には大きく分けて二つのことが必要ではないでしょうか。

一つは人々の意識改革、危機意識。

そして、もうひとつは技術革新。

この二つの両方が改善されて、はじめて環境問題は解決へと向かうのだろうと思います。

「地球の秘密」を書きあげた直後に脳内出血で倒れ、その短い生涯を閉じた少女、坪田愛華ちゃんの願いは僕の願いでもあります。

flathouse

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月17日 | 投稿者:isakano

でざいん

昨日、JR立川駅にできた新しい駅ビル、エキュートに行きました。

その3階にあるD&MOTELS STOREに寄りました。

そのお店にいたのはほんの10分ぐらいでしたが、デザインのことをあらためて考えさせられました。

例えば、医療用のガラスの瓶やシャーレが小物入れとして売っています。

おそらく、こういったものはデザインを意識して造られたものではないと思います。

それが、デザインセレクトショップに並んでいるわけです。

デザインとは奥深いものです。

D&DEPARTMENTのHPを拝見したら、なんとMUJIのリサイクルもやっているんですね。

うーむ・・・これも、考えさせられました。

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月17日 | 投稿者:isakano

共生の思想

昨日、建築家の黒川記章さんがお亡くなりになりました。

心から、ご冥福をお祈り申し上げます。

僕が高校生のころ初めて知った日本人の建築家が黒川さんでした。

その時、僕は同じ名古屋市出身だったことを意識したことも覚えています。

建築家になれば、女優さんと結婚できて、世界中をまたにかけて仕事ができるんだ・・・と思わせる、お手本のような方でした。

最近では建築家業よりも都知事選や参議院選に出馬して、テレビやラジオにもよく出ていらっしゃいましたが、人間ばなれした独特の雰囲気が最後まで伝わってきました。

そんな黒川さんが発明した最重要の哲学があります。

「共生の思想」です。

ある人は訓読みで「ともいき」ともいうこの思想。

建築家・建築史家の藤森照信さんがある本の中で、「共生」はいまや万博のテーマです、と、この言葉がもはや使い古され感があることを示唆してました。

確かにそうかもしれませんが、それでも、「共生」という哲学は、生まれてから長い時が経って、たとえ色あせそうになっても、どうしても人類には必要な思想のようです。

また、未来になればなるほど、この思想は最重視されていく気がします。

例えば、福田新政権のテーマはなんでしたか?

そうです。

「共生と自立」でした。

やっぱり、凄いですね。「共生」。

たくさんの芸能人の夫婦の方々が破局をむかえるなかで、黒川さん夫妻は最後まで本当に中が良かったですね。

これも「共生の思想」の極意がなせる技の一つではないでしょうか。

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月14日 | 投稿者:isakano

断熱

今日は設計をさせていただいた住宅のなかでも、一か月前に完成したお宅を訪ねました。

ネームプレート(表札)とインターホンを組み合わせたアクリルのパネルを玄関に設置するということで、その立ち会いが主な目的でした。

お引っ越しの段ボールも片付き、家の中もいい感じです。

ふと、奥様からこんな言葉をいただきました。

「この家は以前住んでいた家より温かいんですよ。」

(この家は吹き抜けだらけの家なのに・・・)

うれしかったです。

勿論、温かいのには理由があります。

と、いっても単純な理由です。

屋根、壁の断熱材が一般的な住宅と比べると倍の量が入っているのです。

理由を聞いて、なーんだ、と思われる方もいらっしゃると思います。

でも、これはとても重要なことです。

新築を建てられる多くの方が、床暖房にするかしないかを検討されますが、断熱の量を気にされる方には出会ったことはありません。外断熱を検討される方もその断熱の量を気にされることは、まずありません。

これは、雑誌や本の情報のせいかもしれませんね。

断熱の量よりも床暖房や外断熱のほうが情報として花がありますから。

でも、断熱材の量ももっと話題になるべきです。

建物を衣服に例えると、もう少し実感がわくと思います。

薄着でホカロンもっている人はいないですね。

寒い時はまず、厚着しますね。その後ホカロン持つかを考えます。

建物もそれと同じで、まずは断熱材の量です。その後床暖をするか考えるのが順当だと思いますがいかがでしょうか。

しかし、ただ断熱材の量をやたら増やせば良いというわけではなく、断熱の種類、方法により、外壁と内壁の関係や通気層の有無を検討しなければなりません。

そういう難しいことは我々プロにまかしておけばいいのですが、とりあえず、断熱の量も大事なことと覚えていただくだけでも新築検討の方にとっては、かなりの違いがでますよ。

今日は温かい日でしたが、こんな話もお役にたてば幸いです。

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月11日 | 投稿者:isakano

喉飴

連休中に新築を予定されているご家族とお打ち合わせをいたしました。

とても、温かい雰囲気のご家族で、「こんなに温かいご家族の家を一緒に造れたらどんなに幸せだろう」と心から思いました。

僕は相変わらずの風邪で、マスクをしてのお打ち合わせでした。

お相手のご家族のなかにも風邪をひいていらっしゃる方がいたのにもかかわらず、僕にたいしても家族のように本当に気遣っていただいていることが伝わってきました。

僕の風邪はだいたい喉荒れから始まります。

だから、風邪の時は喉飴を常備します。

最近気に入っている飴があります。

「手塩にかけた心にしみる梅ぇ味」
「男梅 キャンデー」

です。

ノーベルという会社から販売されています。

なんだか、あの豆腐のようなネーミングですね。

濃ーい梅味でおいしいです。

今度コンビニで買うと三袋目になります。

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月10日 | 投稿者:isakano

ペテロナスタワー

peperu

夏のことですが、仕事でマレーシアのクアラルンプールにいきました。

2003年まで世界一の高さを誇っていた超高層ビル、ペトロナスタワーを見ました。

1998年に完成したビルですが、すでにマレーシアのシンボルとなっており、その証拠に飛行機のなかでマレーシアの宣伝画像を見るたびにこのツインタワーのイメージがいろいろなところで出てきます。

エジプトのピラミッドやギリシャのパルテノン神殿は歴史遺産としての威厳があり、その国のシンボルとしての(変な表現ですが)器となりえます。

現代にどんなすごい建物を造っても、その国のシンボルにまでなることは難しいのではないのかなと思っていましたが、ペトロナスツタワーはその常識を越えてしまいました。

2004年には台湾の台北国際金融センターに世界一の座を譲り渡し、2007年にはアラブ首長国連邦で建設中のブルジュ・ドバイが世界一高いビルとなりましたが、ビルの美しさ、シンボル性はやっぱりペトロナスツインタワーが一番だと僕は思います。

スターウォーズの一場面に出てきてもおかしくないぐらい未来的なのに歴史や文化の意匠を感じる。

ビルはいいなあと思う物はなかなかありませんが、このビルだけはどうしても気になります。

ずーっと見ていても見飽きない名作です。

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月5日 | 投稿者:isakano

ライブ

風邪はまだひいたままですが、今日は仕事をはやく切り上げて、渋谷のライブハウスにいきました。

お目当ては、ROUGH & READYというプログレのバンドです。

ボーカルのMさんの家を設計したのをきっかけに、ときどきライブを見させていただいています。

久々に聴いたのですが、本当によかったです。

心がシャワーを浴びた感じがしました。

プログレの曲は長く、風邪をひいていることもあって、頭がボーッとして、夢を見ている気分でした。

ROUGH & READYは少し前にフランスのマルセイユでライブをしてきたそうですが、そのときのエピソードも面白かったです。

キーボードの人がなんとホテルのバスルームに閉じ込められてしまったそうです。

バスルームの内側のドアノブが取れてしまって、扉が開けなくなったのです。

裸のまま閉じ込められてしまった彼は、結局は掃除のおばさんに開けてもらい、助かったとのこと。

今度からホテルのバスルームに入る時は、一応ドアノブをチェックした方がよさそうですね。

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2007年10月5日 | 投稿者:isakano