2012-04

収納を考える(ウォーク・イン・クロゼット編)

 収納を考える(ウォーク・イン・クロゼット編)


設計者にとって、身近だけどなかなか手ごわいのが収納だと思います。

ネットで収納を検索してみると一物件における収納の比率のことを収納率と呼び、どうやって決まったのかわかりませんが、マンションだと8~10%、一戸建てだと13%程度が標準とされています。

例えば、30坪、一戸建ての住宅の場合、標準の収納の面積は約3.9坪(7.8畳)となります。

うーん。主寝室に対して2畳ぐらいの収納。

2つの子供部屋に対して各1畳の収納。それでも3.8畳残る。取り敢えずLDKに1畳(これにキッチン収納も含めていいのかな?)、玄関に0.8畳。洗面に0.5畳。廊下の階段収納等で1畳とったとしてもあと0.5畳足らない。

それでもロフトという手もあるか、、、。

なんて、設計する建築家はいないと思いますが、本当に収納は地味だけど奥が深い。

よく家の設計の要望で「ウォーク・イン・クロゼットがほしい」というのがあります。
「何故ですか?」と聞くと「たくさん収納できそうだから」と言われます。

しかし、次のスケッチを見ると必ずしもそうではないことが分かります。

ウォーク・イン・クロゼットは壁面収納と比較した場合、必ず無駄な空間が目立ちます。

実はウォーク・イン・クロゼットのメリットは意外なところにあるのです。

それは、金額が安くできるということです。

壁面収納は扉が幾つも必要でコストが高くなりますが、一方、ウォーク・イン・クロゼットは入り口の扉が一つで済むから安いのです。

そういう説明をするまでクライアントさんの印象ではウォーク・イン・クロゼットの方が豪華に感じられるそうです。何故でしょうか?空間を贅沢に使っているからでしょうか。

もしかしたら、建売住宅の宣伝文句で「床暖房、浴室乾燥機・・・」に並んで「ウォーク・イン・クロゼット完備!!」ってあるからでしょうか。しかも安くて人気があるならなおさらですよね。

収納ってまだまだ奥が深いことだらけですが、今日はここまでで筆を置きます。

sakano

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2012年4月6日 | 投稿者:isakano